初婚でのつまずき

短大を卒業してからは何故か体調のすぐれない日が多く、病院へ行っても原因が分からずに悶々とした日々が続いていた。

中2から7年間、毎日過酷なバレーボールの練習をしていた身体が、いきなり何も運動をしなくなったからだろうか。それは卒業後幼稚園に勤務していた時で、情けないが1年で退職をした。精神的にも弱い自分が情けなかった。今、思い出してもその頃の自分に「喝!」を入れたい!!

正直、一般企業に就職をしたいのに親を説得もできずに言いなりになる自分が嫌だった。昭和47、48年のこの頃の短大卒の女子の就職率は高く、保育科にも商社からの募集が多かった。

結局はこういう自分が自分を追い詰めていくことになった。

そんな頃、勇気を出して彼に「体調が回復したらどこかの会社で働きたい」と言うと「働きたいなら結婚して落ち着いてから仕事を探せばいいし、やりたいことは結婚してからすればいい」と言ってくれたので、早く実家を出たいという気持ちからその言葉を信じて22歳の時に結婚した。

結婚してからは彼の両親と半同居のような環境で、仕事場の工場の2階に住み、車で40~50分くらいのお姑さんの自宅まで、工場の終了後に車で毎夕行って夕食を作って一緒に食べる生活だった。そのため、工場へ戻るのは深夜になった。

暫くして夫に「そろそろ仕事を探したい」と言った翌日だったろうか。夫の実家に行ったときに、話があるからと言われて和室に行くと、お義父さんとお義母さんが並んで正座をしていた。

何だろう??と思いながら対面に正座をすると、夫はお義母さんの横に座った。まるで3対1の面接のようだった。

お義母さんから「働きに出たいんだって? 結婚した以上、やることがたくさんあるでしょう。何を考えているの。外に行くのは反対です」と言われ、その後も3人から懇々と説教された。

えっ!? 夫はそっち側?