サキ:よくわかりました。すなわち、人生の目的を自ら設定することの目的は、それによって外部から影響されコントロールされるのではなく、自己の内側から外の環境をコントロールし、自己の人生の目的を実現していくためであるということですね。

コウキ:そのとおりです。そして、成功するためには自己の時間・エネルギーやお金を1つのことに集中することが大切です。人生の目的は目先の努力・苦労の辛つらさや苦しさなどではなく、現在の努力のその先にある喜びや幸せに目を向けて(先見して)いるものです。

また、それは人生を生きていく上での燃えるようなエネルギーを与えてくれるエネルギー源であると共に、自己をその方向に向かって育ててくれるものです。

この場合、単に自己実現ではなく、お世話になった人々や社会への恩返しとして人が喜ぶという利他的な社会還元も同時に目指すことによって、尽きせぬエネルギーが湧いてきます。この際、人生の目的について達成日を明確化することによって、真剣にそれに向かって行動するようになるという締切効果があり、人生をより効率的で充実したものにしてくれます。

サキ:すなわち、人生の目的は現在の努力とその先の喜びや幸せに目を向けるものなのですね。

コウキ:そのとおりです。この場合、「人生の目的を達成するための3つの視点」が大切です。

すなわち、人生の目的を達成するためには、周知のように逆算思考に基づいて人生全体をいわゆる「鳥の目・魚の目・虫の目」という3つの視点から相互関連性や一貫性を持って設定すること(「全体の把握と切り分け」)が大切です。

すなわち、①鳥の目で全体を一段高い視点から俯瞰的(ふかんてき)に見て客観的で長期的で全体的なビジョンとそれに基づく計画(「ビジョンプラン」)を設定します。

また、②魚の目で世の中の流れをよく観察し、その状況で何をすればよいのかを考えます。そして、③虫の目で詳細にその内容を検討し、それを実際に行う行動計画(「アクションプラン」)を設定し、それに基づいて日々の行動に落とし込んでその行動を継続的に行います。

サキ:「目的達成のための3つの視点」ですか……。早速活用したいと思います。