第四章 教育改革
(3)大学に関する改革
今の日本の大学は、正直言って真剣に勉強をせねばならないところではない。卒業するのにほんの少し勉強すればいいというようなところである。特に文系の学部はその点について楽である。私が学生だった頃の話ではあるが、クラスメートの中にはアルバイトばかりしていて学校にはたまに行くだけだったが無事卒業をした者もいた。
他の国の大学はだいぶその点が厳しいようだ。私もあまり勉強をしてこなかったので反省を込めて申し上げるが、日本の大学はもっと勉強について厳しくあってほしいと思う。進級や卒業にあたってはもっと勉強の成果についてチェックを行っていくべきである。
余談になってしまったが話を戻す。勉強をしたい、研究を続けたいという学生に対するフォローが重要だ。十分な研究施設や予算、そして安心して勉学に没頭できる環境を国は作っていかねばならない。優秀な人材、世界のトップを担っていく人材を育成していくにはお金がかかるのだ。
従って提言するのは、まず最初に奨学金のさらなる充実が必要だということだ。そして必要に応じて研究費の支給も必要である。支給するにあたってはチェックが必要であろうが、対象が個人であったりゼミや研究室などの団体であったりといろいろなメニューを作っていくことが必要だろう。現在もそういった制度はあるのだが、もっと充実をさせていかねばならないということだ。
前述したが、国は未来への投資だと思って思い切った予算の投入をしていくべきなのだ。今まで述べてきたことは大学院や研究室についても同様である。ましてや研究室などに残って研究を続けている方々については生活を保障し、研究に打ち込んでもらうということが大切である。
今もそのような制度はあるだろうが、もっと充実させねばならないと言っているのだ。家族を抱えて生活ということを考えた場合に研究を断念せざるを得ない優秀な方々も多くいるに違いない。
従って、高校に関するセクションでも述べたが必要な研究者には通勤費や家賃、生活費の支給などを充実させていくべきなのだ。大学に関する改革については教育そのものというよりも研究を行っていく環境の整備といったことになっていくだろう。未来のために国としては真剣に考えていくべきなのだ。