✓ 回避行動のポイント

第一条 忘れるを回避

聞いたことは忘れる。スケジュールは必ず視覚的にわかる形、残る形で伝える。

第二条 プロセスを伝えて時間厳守

プロセスがわからないので、時間は行動予定のゴール時間だけを伝えず、要所要所の時間を確認する。

例えば―

出発時間を伝えたら、あわせて起きる時間と朝ごはんの時間、出発のためのロビー集合時間も確認する。本人にインプットさせる。わかるだろう―ではダメです。

寝る時間を話したら夜ご飯を切り上げる時間も確認する。案外、夜ご飯を切り上げるのは、周囲も難しく、症状が起こる原因になりやすい。また症状が出ると翌日の試合のプレーに影響することが多い。

第三条 行程表で一人で遠征可能

遠征では、行程表があれば、一人で移動でき目的地に到着できる。しかし初めての場所、イレギュラーが重なると混乱しやすいため、遠隔サポートが必要。帯同していれば問題ない。

第四条 二つ以上同時にできないを知る

物事をやっている最中に質問したり、次のお願いをしない。

第五条 優先順位を伝える

優先順位を伝えなければ本人はわからない。悪気もない。

第六条 うるさい場所にいさせない

夜ご飯の会場はうるさい場所を避ける。できれば個室。難しければ早めに退席させる。繁華街は避ける。看板等情報が多いため症状が起こりやすい。繁華街のような場所へ行く場合は一人にしない。

第七条 作り話をするので、注意

聞いた話と自分で考えたこと等を頭の中でごちゃごちゃにして、記憶してしまう。説明として口に出した言葉が真実でないことがあるので鵜呑みにしないように気をつける。周囲は裏を取ること。

第八条 夜に症状が出やすいため、夜の外出は避ける。一人にしない。

第九条 飲酒は絶対ダメ

アルコールにより高次脳機能がさらに低下し症状が顕著に現れるため、絶対にダメです。怒りっぽくなり、暴言、暴力が出やすくなる。

第十条 お疲れセンサーがないので誰かが止めて!

やめ時がわからない。そのため症状が起こるまでやってしまう。

第十一条 試合後など、疲れた後は家から出ない症状が起こりやすい。

徘徊を防ぐための予防策。

第十二条 午後一人で車の運転をしない

疲れると車を止めて車の中で寝てしまう。その後、どうしてそこで寝ていたか覚えていない。これらが練習後に複数回起こったため、練習は一人で車の運転で行くことを禁止としている。絶対に一人で参加することを許さない。事故が起これば責任が取れない。本人も自覚して厳守。

第十三条 症状が出る直前は、やたら外に散歩に行きたがる。

散歩に行って帰れなくなることが多い。