俳句・短歌 俳句 コンテスト大賞作品 2024.07.06 句集『バーの二階で』より三句 バーの二階で 【第8回】 田中 龍太 幻冬舎グループ主催 『短歌・俳句コンテスト』大賞受賞作品 日本の四季を彩った、“今”を表現する一冊 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 コロナ禍以降、読書を楽しむ機会が増えた人も多いのではないでしょうか? 本書は、その間に編まれた句集です。※本記事は、田中龍太氏の書籍『バーの二階で』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 春の景 筆勢の 繊維のぬめり 春惜しむ 筆跡の 乱れの果ての 黒揚羽 夏の貌 聖五月 『かもめ』の録画 観てゐたり 【前回の記事を読む】句集『バーの二階で』より三句 【イチオシ記事】東京にいるはずの妻がなぜか金沢で事故死…「妻はどうして金沢にいたのだろうか?」残された不可解な謎 【注目記事】離婚したDV夫に遭遇。なぜいまだに近くに住んでいる? 私たちの家が見えるスーパーになぜわざわざ来る?
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『13.Feb チョコレーション』 【第8回】 齊藤 俊彦 「ねえ、最高の料理って、どんなものだと思う?」彼女の質問に答えてみるものの、彼女は満足してくれず…… 【前回の記事を読む】飛行船は地上にはもう戻ることができない――これで彼は私とここで生きるしかない「ねえ、最高の料理って、どんなものだと思う?」艶やかな黒髪に手櫛を入れながら、しなやかな白い腕を男の体にすり寄せる女は、周囲のスタッフから玲蓮さんと呼ばれている。今はそのスタッフも状況を察してか一人もいない。玲蓮は微笑みを浮かべて、レストランの特別室の壁側に設けられた柔らかなソファに沈む酔ったスーツ姿…