今までもヘルパー事業所の方が事前視察に何箇所からかおいでになりましたが、ここまで綿密に熱心にご覧くださったところはありませんでした。
一つのことにここまで慎重に対処なさる姿勢に、私は尊敬と感心の念を抱くとともに、いささか戸惑いを覚えました。
専門違いの私の考えかもしれませんが『医療』の世界って、どのような分野の、どのような事態に対しても、受けて立てる専門教育を履修するのではないのかしらと。
やはり医療、介護の世界は、私の知らない世界ということになりそうです。それとともに、ALSは通常の看護技術の埒外であるということなのだと認識させられました。
また介護における医療側の力量(キャパシティ)に対して知ることができ、とても良い参考になりました。
『在宅介護』の分野は、患者がかなり広範囲の特異な疾病を持っていることでしょうから、いくらオールマイティーな看護職とはいえ、難しい技術構築が必要とされるであろうことがよく判りました。
と同時に、今まで人工呼吸器を装着しているということだけで介護を断られてきた介護の世界において、この事業所のように新しい技術分野にも挑戦してみようという事業者もおられるということを知り、在宅介護の道にも一抹の曙光を見出した思いがいたしました。