数回訪問して打ち合わせた後、高野社長と奥野社長は、押出機が得意で年間1000台ほど全世界に出荷している中国大手の金湖機械有限公司に依頼しようと、2005年10月、決定しました。
攪拌機は貝爾機械有限公司に依頼しました。貝爾社の何徳方社長と劉峰副社長と何回も会って話して、人柄が良くて仕事に対する真面目さを感じました。
当時人口60万人の小さな町の町工場から急速に発展して、今や社員約500人、敷地面積6万平方メートルの大工場となっています。
夜11時頃まで図面や仕様を確認
押出機製造ラインを作るには、日本側の機械の図面と具体的な仕様(電気、センサー、サイズ等)の要望を金湖社に渡して、要望した仕様に合う機械ラインを作らせるようにすることが必要です。
押出機ラインは、粒子状の樹脂からきれいな板を作るもので、数台の独立した機械(樹脂投入機、押出機、金型、成形機、冷却、引取機、切断)を組み合わせてできています。それぞれの行程が違っていますので、一つずつ細かく打ち合わせました。
中国に行ったとき、いつも滞在は短時間の2、3日間でしたが、遅いときは夜11時頃まで図面や仕様を確認しました。
また、ハッポー化学工業社は日本製のモーターを使いたいので、中国へ輸出しなければならないのですが、当時中国税関の管理が大変厳しく、いろいろな手続きが必要で、大変時間がかかります。
そこで、当時荷物をよく通関してくれた名古屋の通関会社の友人叢潔さんの紹介で親しい知り合いの劉さんに頼みました。
劉さんは中国張家港市に工場を持っているので、日本製の部品を早く中国の工場に届かせました。こうしてそれを押出機に組み立てようやく機械を完成させました。
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次回更新は未定です。