小説 詩 恋愛 2024.05.05 詩集「ホロス」より三篇 女 白い布を纏って 今日も私は波 もうすぐ満ち潮 その時赤く染まる 血の海で 私の中の魔物たち するすると溶けてゆく 【前回の記事を読む】詩集「ホロス」より三篇 【注目記事】あの日深夜に主人の部屋での出来事があってから気持ちが揺らぎ、つい聞き耳を… 【人気記事】ある日突然の呼び出し。一般社員には生涯縁のない本社人事部に足を踏み入れると…
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【第10回】 丸山 珠輝 「大声を張り上げたって誰も来ない」両手を捕まれ、無理やり触らせられ…。ことが終わると、涙を流しながら夢中で手を洗い続けた 【前回の記事を読む】「覚えるともうかるぞ」私はマッサージの"スペシャル"の意味をようやく理解した。そう言って横になっていた男は上向きになり…「スペシャルなんか教えていただかなくて結構です。そんなことまでして稼ぎたくありません」「おめえ、ようく考えろよ。めくらってのは、人に迷惑かけることが多いんだろう、そんな時に札びらちらつかせてみろ、少しはおめえらに手を貸してくれる者も出てくるってものよ。世の中…
小説 『ナタリー』 【第4回】 福ゐ 行介 「一緒に連れて行って!」車の前に飛び出してきた少女。言われるままに助手席に乗せると…… 【前回の記事を読む】零下の朝、古びた丘の家を訪ねてきた隣の少女が示したのは、謎めいた池への誘いだったこの日は、ここから15マイルほどのところにあるウッドストックの街に出かけることにしていた。ウッドストックは、ベトナム戦争の時代に大規模な反戦コンサートが開かれたことで一躍名を馳せ、その後は、世界中から芸術家が集まる街としても有名であり、この辺りではスキー場としても有名なハンターマウンテンとともに数…