序章   せっちゃん(私)について

第一章からは私が当時書いた文章を紹介する形になるので、本章で、現在に至るまでの私の歩みをお伝えします。

誕生から高校まで

私は兄、私、妹、弟と続く4人兄弟の2番目として、昭和20年(1945年)の終戦から1か月後に、母の実家である福岡県瀬高町で生まれました。

母は6人兄弟で、兄弟皆、九州帝国大学、東京帝国大学、お茶の水女子大学、福岡県立女子専門学校を卒業したエリート一家であること、姉が福岡県立女子専門学校の教授、兄が札幌鉄道病院長を務めたことが自慢でした。

父は馬に乗った将校さんで、京都帝国大学在学中に高等文官試験を通り、その後陸軍に招聘され、その後高級官僚の道を歩みました。

記憶にあるのは、私が神奈川県久里浜、黒船上陸の地で幼稚園時代まで過ごしたこと、アメリカの兵隊さん達がチョコレートやキャンディーをくれたこと、久里浜の自宅で妹と弟が生まれたことです。

父がしょいかごの中に妹や弟を入れて、一緒に近くの山に登って、薪になる木を運び、糞尿を畑の肥やしにして野菜を育てていました。そのおかげで、私は回虫をお腹の中に飼うことになり、お尻から長くて白いものが出てきた覚えがあります。汲み取り便所の頃です。

 

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