小説 絵本・漫画 ビジネス 絵本 お金 2024.03.29 【絵本】「あれ、ネコさんだ!かなしそうに。どうしたんだろう?」と声をかけると… 【前回の記事を読む】【絵本】キラキラ光る不思議な「星のカケラ」。お店で欲しいものと交換できる!? 【イチオシ連載】結婚してから35年、「愛」はなくとも「情」は生まれる 【注目記事】私だけが何も知らなかった…真実は辛すぎて部屋でひとり、声を殺して毎日泣いた
小説 『魂業石』 【新連載】 内海 七綺 沼のような目でこちらを覗くおじさん…通り過ぎようとしたら、ランドセルにかけた給食袋を引っ張られ、後ろから口を塞がれた。 茜色の気配が透明な青を少しずつ蝕む帰り道だった。背の高いブロック塀に囲まれた脇道の暗く湿った闇から、男がじっとこちらを覗いている。瞬き一つしない、暗い沼のような目。変なおじさんだ、と雪子は思った。姦(かしま)しく笑っている亜弓(あゆみ)たちは男にまったく気づいていない。そのまま一緒に通り過ぎようとしたら、ランドセルにかけた給食袋をつかんで引っ張られ、後ろから口を塞がれた。叫ぶ暇もなかった。亜弓た…
小説 『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』 【第12回】 三上 ミカン 「俺のお嫁さんになって」初めて告白された公園でプロポーズ――2度目の公園でのキスはファーストキスよりももっと暖かかった 【前回の記事を読む】彼氏と彼氏の妹とその妹の彼氏の4人で炎天下のなかマンションの屋上でバーベキュー。この夏一番の思い出となった残暑も過ぎて夜になると窓を開けて寝られるほど涼しくなってきた。祐介とは相変わらず毎日会っていた。変わることなく同じだけの愛情を注いでくれる祐介に対して、私にできることは何でもしていた。料理が得意な祐介に習って、定番のメニューは何でも作れるようになった。母にも味わって貰いた…