小説 絵本・漫画 ビジネス 絵本 お金 2024.02.17 【絵本】キラキラ光る不思議な「星のカケラ」。お店で欲しいものと交換できる!? 星のカケラの物語 【第1回】 作:ふくだ かずき 絵:めむ 人生ではじめて出会うお金の本 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 りんごやバイオリンと交換できる、不思議な“星のカケラ”。みんなの笑顔を想像して使うと、喜びの輪が広がっていく……。――ひとのためにつかうと みんなが しあわせになれる。ふしぎな ほしのカケラの おはなし。※本記事は、作:ふくだ かずき、絵:めむ氏の書籍『星のカケラの物語』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 星のカケラの物語
小説 『約束のアンブレラ』 【新連載】 由野 寿和 ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 二〇〇三年の年末。猛烈な雨が、差しているビニール傘を氷のように叩きつけている。静岡県藤市にある藤山を局地的な大雨が襲っていた。静岡県警の鳥谷(とりたに)は手に持っていた新聞を口でくわえると、慌ててしゃがみ込んだ。泥でぬかるんだ足元に、大量の水が靴を侵食する感覚が襲った。「こんな雨の中、こんなところにいたら風邪をひいてしまう。ここは危険な場所だ。お嬢さん、名前は?」少女はずぶ濡れのままその場に仁王…
小説 『猫と狸と、ときどき故郷』 【第8回】 宮本 正浩 あるお爺さんの1日 〜花の下にて〜 「右手には紙の袋を提げています。いつもより速く横断歩道を渡り終えました。」 お爺さんは、夫婦で介護施設に入るためのお金がどれくらい掛かるか、手持ちのお金を計算したことは何度かあります。しかし、猫の介護施設については初耳でした。死ぬ時にチューブにつながれないのは良いことだと思いました。お爺さんは猫の話を聞いていて、思い当たることがありました。自分も死を恐れなくなってきている。いつ訪れるか分らない死を恐れていてはいけない。それまでの生きている時間を悔いのないものにしたい。そ…