小説 絵本・漫画 ビジネス 絵本 お金 2024.05.14 【絵本】ほしのカケラでおはなやケーキと交換して「もりのコンサート」へ! 星のカケラの物語 【最終回】 作:ふくだ かずき 絵:めむ 人生ではじめて出会うお金の本 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ りんごやバイオリンと交換できる、不思議な“星のカケラ”。みんなの笑顔を想像して使うと、喜びの輪が広がっていく……。――ひとのためにつかうと みんなが しあわせになれる。ふしぎな ほしのカケラの おはなし。※本記事は、作:ふくだ かずき、絵:めむ氏の書籍『星のカケラの物語』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 星のカケラの物語
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『ヴァネッサの伝言 故郷』 【第4回】 中條 てい 十九歳という若さでシャン・ド・リオンの領主となったアンリ。愚鈍そうな風貌の裏で、したたかな計算をし、来るべき時を待っていた 現王が父とともにこの国を平定し、二十年前に王位を継承した際、まだ十九だったアンリにシャン・ド・リオンの統治を任せたのは、身内の情からではない。アンリは、少し間延びしたような頬に、とろんとした目元、頬の広さから比べれば小さすぎるほどの口に薄い唇、表情に乏しく、まるで無愛想が服を着込んだような男だった。愚鈍そうにさえ見うけられるのだが、その見せかけの風貌は人を欺いている。何の面白みもない無表情の裏で…