風は相変わらず強く吹いているものの、スタートからずっとユーノさんが先頭を牽(ひ)いて風除けになってくれているおかげで、かなり体力を温存しながらR134を進んでいくと、やがて歩道内に1人の自転車乗りが待っていて、やはりGtakaさんであった。
おそらく10年振り位の再会であったが、会えばすぐにあの頃の時間に戻れる事が、自転車仲間の不思議なところである。すぐに歩道にフラッグを広げて名前を書いてもらうが、自転車仲間は昨日のタマキさん、ユーノさん一家同様、ニックネームで呼び合っているので、この場合は私「小アン」に対して「Gtaka」と記入してくれる事が、また面白い。
そして今夜小田原で飲みましょう!と約束をしてGtakaさんとは別れ、ここまで同行してくれたユーノさんも帰るのかと思いきや、何と小田原まで先導してくれるとの事で、ありがたく最後まで後ろに付いて小田原駅近くのホテルへ日没前にゴール。
ユーノさんにお礼を言って別れたが、彼はここまで100kmを引き返して更に100km走って帰宅するのだから、自転車乗りの距離概念とはかなり壊れているのかもしれない。
急いで洗濯と入浴を済ませて小田原駅前でGtakaさんと待ち合わせ、2人で久々に1杯。今日も100km走ったのでビールが殊の外美味い!
昔Gtakaさんとはペアを組んでレースを走った事もあるし、ヒルクライマーとしての実力は高いのだが、あれから10年経っており、お互い、いかに衰えたかという話に終始するものの、もう一度ヒルクライム大会に挑むというGtakaさんの笑顔が、何だかとても励みになり、とても良い夜を過ごす事が出来た。
そう、お互い幾つになっても頑張れるだろうと、明日に備えて眠りに落ちるのだった。
【前回の記事を読む】うっかりはじまった「自転車で日本一周」!還暦でも”夏休みの冒険”へ!
次回更新は3月3日(日)、8時の予定です。