エッセイ 小説 詩 せつなさ 恋 2024.02.28 優しくて温かい君の呼吸を覚えてる。君に会えて本当に良かったよ。 わたがしに触れたように 【第2回】 小林 世以子 切なくて苦しくて、それでも君に出会えてよかった この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 恋のよろこびと試練、日常のささやかな愛、等身大の自分……鮮やかでまっすぐな言葉がつめこまれた、100篇の詩を収録。※本記事は、小林世以子氏の書籍『わたがしに触れたように』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 優しさ・欲望 約 束 君の呼吸を覚えている。 優しく 温かく ゆっくりと肺を動かし 体を膨らませていたね。 君に会えて良かった。 ねえ 君に会えて本当に良かったよ。
エッセイ 『遠い夢の向こうのママ[注目連載ピックアップ]』 【第13回】 かおる 大学生になった頃、母から「大事な話がある」と戸籍謄本を差し出された…「パパは暴力団員で、本当の母親は……」 【前回記事を読む】高校卒業の日、母は友人を“付き合う価値がない人間”と値踏みした…「私立の高校の人らはくだらない」と馬鹿にしてきた。そんなある日の夕方、突然ママが「ちょっと話があるからここに座って」とダイニングテーブルに向かい合って座った。真剣な話だと思わず、冗談ばかり言って茶化しながら座る私。いつの間にかパパは別の部屋に姿を消していた。ママが一枚の書類を見せてくれた。戸籍謄本だった。「あんたの…
小説 『静かなる絶叫』 【第6回】 一ノ瀬 エリカ まだ息子は15歳なのに…「骨肉腫」と診断された。「足を切断しますか? 残しますか?」医師の質問に淡々と答えた—— 【前回記事を読む】息子の病院通いが始まってから、愛犬をおばあちゃんに預けていた…ある日、「あんたの犬がいなくなった」と電話が入って……「足が痛い」という一言から、長い長い病院の旅が始まった。たらい回しの夜、暗い廊下、明かされないMRIの結果。ようやく告げられたのは「骨肉腫」という言葉だった。十時間の手術とその後の一年間、息子は一度も泣き言を言わなかった。十五歳の頃、息子は「足が痛い」と言い出した…