数日後の夜は同じモールにある寿司屋に入りました。

そこには二度ほど行ったのですが、日本人の板前さんが本格的なお寿司を握っていたので、日本と全く同じ味のお寿司が食べられました。

むしろウニは近くのサンタバーバラの特産品で、とてもおいしく、日本にも輸出されているほどだそうですが、輸出する場合は鮮度が落ちないように(見た目の色が変わらないように)ミョウバン液につけてから出荷するとのこと。

一方、この店で食べるウニはそんな加工はする必要もなく、捕れ立ての新鮮な状態で食べられるため、北海道出身の私でも頬っぺたが落ちるくらいの味わいでした。

そこの板前さんに話を聞くと、こちらに来て七年目とのことでした。

私が何気なく「こちらの生活に慣れると、もう日本には帰りたくないんじゃないですか?」と聞くと「帰りたくないですねぇ~」としみじみ言っていました。

カリフォルニアで働いている日本人に聞くと、異口同音に仕事上の人間関係のしがらみが無いのが、働きやすい一番の理由だといいます。