これは家族への宿題案件となりました。そして人工呼吸器を始めとして、酸素ボンベ、及びそれに伴う吸引器用の台二つ、気管チューブ、電気コード、予備回路、外部バッテリー、点滴台、イリゲーター、シリンジ等々いろいろ想定し、忘れ物のないように出席者のみなさんが数までも添え、書き出して下さいました。
持ち物として一つ一つ羅列してみますと、けっこう細かいもので忘れている物も出てきました。しかし、道中どのようなことがあっても対処できる準備をしなくてはなりません。
呼吸器、酸素ボンベ、外部バッテリーはそれぞれ予備も準備、細かいものでも全て書き出して万端洩れのないようにとみな様が真剣に考えて下さいました。これでおかげさまでまず骨格が出来上がりました。
(五)家族の宿題は「往」は新幹線、「復」は介護タクシーに
懸案の乗り物について、私が朗読ボランティアに出かけている重度障害者施設『そよ風』にお聞きして見ました。ここは大勢障碍 者のみなさんが、よくあちこちにお出かけになっているということなのです。
先日も利用者さんを連れて京都にいらしたというお話を伺ったので、今度のわが家の計画をお話してみました。理事長氏から、言下に「それは新幹線がいいですよ」という答えが返ってきました。
乗降の際もJRの方が付き添って下さり、エレベーターで乗車口まで行けるので、とても安心だということでした。その上、個室もあり、ほかの乗客の方々にご迷惑がかかりにくいということでした。
これで安心しました。娘は早速福山駅に出向き、細かい事をいろいろと教えていただきました。また、たまたま東京への出張があり、その際事情をお話して個室を見せていただくことができたというのです。
その結果とても良かったので、乗り物は新幹線にしようということになりました。これで全て準備完了と思っていたのもつかの間、新幹線は時間がきちんと決まっています。往きは充分ゆとりを持った時間設定をして出かければ良いのですが、帰りの乗車時間の設定が大きな難関です。