小説 歌人 西行 平安末期 2023.11.20 三種の神器の一つ、天叢雲剣が壇ノ浦の海原深くに沈んでいく…。 新西行物語 【第1回】 福田 玲子 弓張の 月にはづれて 見し影の やさしかりしは いつか忘れん この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 平安末期、天才歌人・西行が長年想い焦がれた女性がいた。忘れ得ぬその面影に惹かれて武士の道を捨て、家族を捨て、出家遁世し、生涯月と花を歌い続けた西行の軌跡をたどる。※本記事は、福田 玲子氏の書籍『新西行物語』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
小説 『人生を失い、それでも女は這い上がれるか』 【第11回】 杉山 成子 妻が300万は使った、「お姫さま扱い」するエステ…施術後もセレブ気分で、ワインとつまみに7、8千円使うようになり… 【前回の記事を読む】休日に「私は留守番」と言う妻に違和感…帰ってくると、家が酒臭い。家中調べると、大量の酒瓶が出てきて…治美は、ぽっちゃりしていて、愛くるしい目が印象的な三十六歳。背が低めでもあるせいか、年より四、五歳は若く見える。彼女はアルコール依存とあわせて、エステ依存もあった。恵子はエステ体験がなく、どんなところなのか、想像もつかなかった。「一度行ったら、ハマるよ~」と治美はいう。「顔とか…
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版](注目連載ピックアップ)』 【新連載】 松谷 美善 担任に言われた一言をきっかけに、クラスで無視されるようになった。その言葉は、『あなたは背が低いから…』 ただ一人で育ててくれた母さんの、笑った顔を覚えていない。カーテンの奥にある、俺の寝床に入ってくると、いつも小言ばかりだった。「あんたは何時まで寝ているの? ゴミをまとめなさいと言ったでしょ。毎晩遅くまでゲームしているから、朝起きられないのよ」出勤前、急いでいるなら俺の寝床に寄らなければいいのに、必ず布団を剝がして母さんが言う。それもそのはず、俺は高校を二か月で自主退学して、以来ずっと部屋にこもっ…