このような時代の変遷を経て、音楽観が出来上がってきたと思うが、近頃は果たして音楽とは何ものぞ?と考えることが多くなり、分かるかどうかはともかくとして、老脳のボケ防止と思いどこまでいけるかは分からないが、とりあえず歩を進めることにした。

まず、音楽脳野に、史的に刻まれてきた音楽のジャンルを先に紹介したい。前述したように十代から四十代に掛けての歌謡曲の部類。ニューミュージックといわれるフォークソングそして、クラシック音楽なども少しばかり聴いていた。

なかでも歌謡曲は、高度経済成長期に国民の生活の中に溶け込んで、誰でも口遊む曲であったように思う。そのために自分でも好きな歌手のレコードを買って聴いていた。いわゆる昭和歌謡といわれるもので、昭和の終わり頃まで続いていたような感覚がある。

この時代にはカラオケなども流行りだし、職場の宴会では必ずカラオケをやっていた。

このようなことで、世の歌謡曲の時代が長かったために、音楽脳野に占める面積も必然的に多くなっている。

その歌謡曲の衰退しだした頃より自分の好みも変わり出し、それまで殆ど聴くことはなかったJ・POPなどは何なのかと思いつつも、そのメロディーに誘われてCDも買い求めて聴くようになった。つまり、レコードからCDに変わるように、好みも変わったといえる。

特にテレビドラマの番組の主題歌として使用されている曲などは、番組を継続して見ていることで刷り込まれ、アルバムなどを買ってきて聴いている。しかし、昔の歌謡曲は、コブシを使いながら歌う演歌やリズム歌謡が多かったが、今は全く歌い方が違ってきて、明らかに歌が進化している感じがする。

声も大きく伸びやかになり、曲も相当難しいものになっている感じもしている。

おそらくカラオケなどで歌える曲でないことは明白だ。なかでも「いきものがかり」や、つい最近初めて聴いたが、「MISIA」などの女性ボーカリストは歌う音域もとても広い。

それにプラス、声の伸びやかさも抜群で、研ぎ澄まされた芸術的な感じもしている。