検査前
服装:更衣室で専用の検査着に着替えます。検査着はお尻の部分の糸を外すと穴が開く構造になっています。ベットで横になっていただき検査の直前に担当の看護師や医師が外します。
希望される方には鎮静剤を使用し、薬の効果が表れたら検査を開始。カメラを挿入し、ほとんどの方は2~3分で盲腸まで到達します。手術歴のある方や便秘で腸が長い方は慎重に挿入し5~10分ほどかけて挿入します。その後10分くらいかけて大腸の中を観察します。ポリープがある場合には、その場で取り除くこともあります。大腸内を観察したらカメラを抜いて終了です。
検査後
病院についてから検査が終わるまでは30分程度です。
検査をしたベッドのまま、リカバリールームへ移動します。ここで鎮静剤の作用から覚めるまでゆっくり休むことができます。意識がしっかり戻ったら診察室で検査の結果をお話しするというのが、私のところの大腸内視鏡検査の流れです。
内視鏡検査を定期的に受けて早期発見を目指す
当院へ受診される方は過去に当院で検査を受けた方からの口コミやかかりつけの先生や家族やお友達からの紹介で来られる方が多いです。検査をどこで受けるか、特に痛みやつらさを伴うものは、身近な人の言葉が決め手となっているようです。またクリニックのホームページの、内視鏡検査を受けられた方の感想をくまなく読んでから受診される方もいます。
自分の健康のために定期的に内視鏡検査を受けたいと思っていらっしゃる方も多いです。ですが、過去にほかでの検査でつらい目にあっている方もいらっしゃいます。腸の形や手術後の癒着、病気そのものが原因などいろいろな理由で検査がつらくなってしまったのかもしれません。
そういった方に「ここで受けてよかった」「こんなに楽に受けられるんだ」「これならまた次も不安なく受けられます」そう言ってもらえるように取り組んでいます。思いきって受けるときに、つらくない、痛くないほうがいいと思うのは当たり前です。
痛くない、つらくない検査であれば定期的に受けることに二の足を踏むことはなくなります。まずは痛くない、つらくない内視鏡検査があることを知っていただきたい。
そして定期的にご自分の胃腸を観察することで、病気の早期発見ができれば、治療の負担は大幅に減らせます。再発もなく、完全に治癒(根治)することもでき、治療後は以前と同じ生活を取り戻せます。
ひとりでも多くの方が健康で充実した毎日を過ごせるように、昨日より今日、今日より明日、という気持ちで患者さんに寄り添える内視鏡検査に取り組んでいます。