ゴルフの起源と競技の基本、そして奇跡の十八番ホール

競技方法その他

一九九二年以降、アメリカが六回、南アフリカ、アイルランド、イギリスが各一回優勝しているが、優勝回数ではアメリカが断然群を抜いている。然も直前、二年連続優勝しているアメリカは、国内最強プレーヤーのタイガー・ウッズとデビッド・デュバルを送り込み、三連覇を狙っている。

本大会日本は、現在日本に於いて最も信頼できるプレーヤーである伊澤利光と丸山茂樹をその代表に送った。日本のゴルフファンも納得のいく選抜であったと思う。二人は日大荏原高校出身の先輩、後輩の関係で、そのコンビネーションも絶妙と思われる。

各国の出場選手を見ても、みなトップレベルのプレーヤーばかりで、さながらゴルフのオリンピックのような様相を呈している。

日本でも前例のない、連日一万人を超えるギャラリーが詰めかけるため、ウッズらスーパースターにも支障がないよう、大勢の係員が数週間前から細心の神経を集中させているとのことである。プレーヤーには最良のコースで、最高の力量を発揮して貰いたいと願うのは、主催者側は勿論、ゴルフファンにとっても同じである。

十一月十五日、愈々第一組デンマーク、フランス組のティーオフによって、国別対抗戦EMCワールドカップの幕がきって落とされた。

初日、日本は最終組で、アメリカの最強タッグと戦い、見事トップと2打差の8アンダーで6位につけ、アメリカにも2打差リードし、伊澤が8バーディーを稼いだ。

初日トップは、ゴルフの発祥地スコットランドとスウェーデン、カナダの3チームで、10アンダーであった。ところがこの日、日本と廻ったアメリカ組の一人デビッド・デュバルが十六番ホールで心ならずも規則違反をしてしまったのである。同ホールで、相方のウッズがバーディーパットを外しパーで終わった後、デュバルも同じくバーディーパットを外したのである。

初日はフォアボール方式なので、チームのうちどちらかの良いスコアを採用することになっている。このホールはウッズが既にパーで上がっているので、デュバルがバーディーパットを外せば、あとはパーパットを入れても同じである。