絵本・漫画 絵本 2023.08.14 【絵本】どんなときでも "おまく"をぎゅっとすれば だいじょうぶ。でも みんなは… おまくま 【第2回】 森 桂 きみに必要なだけいっしょにいるよ。ずっと、ずーっと。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 本記事は、森桂氏の書籍『おまくま』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 おまくま
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『溶けるひと』 【新連載】 丸橋 賢 「変だな」歯医者の診療開始30分前。背中を丸め、困り果てた中年女性の姿が待合室に見える。歯科医に相談に来たのは、"不登校の息子"の母親? 九時半に診療が始まるみつる歯科医院の朝は掃除と準備で皆が忙しく動き回り、バタバタしている。高崎駅の東に広がる住宅地に位置するみつる歯科から望む赤城山の長くゆったりした裾野は、いつ見ても美しい。十月も終盤で、紅葉も始まり秋空が高い。透き通った陽が開け放たれた窓から射し、柔らかな風も気持ち良い。器具を洗う金属音と掃除機の唸りが煩(うるさ)いが、それを上回る音量でBGMが流され、若いスタッフが好むリズ…