絵本・漫画 絵本 2023.07.17 【絵本】ちいさなまくらの“おまく”は うまれたときから ずーっと いっしょ おまくま 【第1回】 森 桂 きみに必要なだけいっしょにいるよ。ずっと、ずーっと。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 本記事は、森桂氏の書籍『おまくま』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 おまくま
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ』 【最終回】 松村 勝正 主人は下半身麻痺で、車いすの生活です。障害を承知で結婚しました。でも、私は何もしません。入浴介助からリハビリまで… 「そうよ、山形さんも注意遊ばせ。二人で篠田、山形と苗字で呼び合うのはいかにも他人行儀ね。これからはお友達になったのだから、下の名前で呼びましょうよ。私は『陽子』。山形さんは?」「私は『美代子』と言います」「素敵な名前ね。美代子さんは青葉台でしたわね? 長いんですか?」「まだ二年程です」「お子さんは?」「いません。主人と二人きりです」「ご主人のお仕事、伺ってもいいかしら?」「主人は在宅で個人事務所…
小説 『薔薇のしるべ』 【第7回】 最賀茂 真 薔薇を、私の薔薇を見ている! それほど熱心に見てもらえるなんてと、突然喜びが湧いてきて… 花輪はその内側に光源があるかのように、仄かな点り色を見せて輝き出していく。その度にしみじみと思う。―― 薔薇は、他の花のように光を返して輝くのではなく、光を吸って輝くのだ―― と。一つの株であっても開き具合や花茎の位置によって花色に微妙な違いが生まれ、やがてそれらは混然と溢れる花群となっていく。 魔術のような時間、美が開く時。典子は色彩のシンフォニーに包まれ、魂の奥底までが共鳴していくのを覚える…