絵本・漫画 絵本 2023.07.17 【絵本】ちいさなまくらの“おまく”は うまれたときから ずーっと いっしょ おまくま 【第1回】 森 桂 きみに必要なだけいっしょにいるよ。ずっと、ずーっと。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 本記事は、森桂氏の書籍『おまくま』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 おまくま
エッセイ 『良子という女[注目連載ピックアップ]』 【第35回】 野村 よし 「開けてみると新札で50万入っていた。…はは、何を買うつもりやったんかなあ。」妻を亡くした友人が食器棚で見つけた紙袋は… 【前回の記事を読む】妻の冴えない表情が、私の心を重くしていた。今回私の悪い予感はすべて当たった。それを考えるとぞっとした。空気が冷たくなった。いよいよ冬の到来である。7時前に良子を訪ねた。今夜から食事が出たと言う。といっても勿論流動食である。「重湯」「いりこ味噌」「コンソメスープ」「オニオンスープ」とメニューにある。「全部は食べられなかった」と良子は言った。「絶対に無理せぬように。慎重に、慎重に…
小説 『分かたれる水面』 【新連載】 木南 木一 僕が「救い」だと信じ込んでいたその行為が、知らぬ間に彼女を追い詰めていた あの頃の彼女の笑顔を、僕はいまでも鮮明に思い出すことができる。春の光に透ける水面のように、絶えずきらきらと揺れながら僕を包み込んでいた。水面に映る太陽は眩しすぎて直視できないけれど、その輝きがなければ水自体が存在していることさえ忘れてしまう――彼女の笑顔は、そんな存在だった。その笑顔があったからこそ、僕は自分の狭苦しい世界から救い出されたのだと、当時は本気で思っていた。誰も触れようとしない古いピ…