小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』 【新連載】 高田 知明 もしかすると狐か狸に化かされている?! 令和の時代とは思えない祖父母が暮らす田舎の豪邸の大広間での結婚式 それは、もしかすると狐か狸に化かされているのではないかとさえ思える光景だった。二十一世紀、令和の時代にあって、このような……。動画で記録して、ユーチューブに投稿したいものだ。でも、さっきこの部屋に入る前にスマホと腕時計を取り上げられてしまった。だから今は、文明の利器なる物を何ひとつ身につけていないのだ。目にしっかり焼き付けるしかない。ここは、昔大庄屋だったという父の実家。俺の祖父母が暮らす田舎の…