隣国への旅路(道中)

「シン。」

隣にいる大切な友達に向けて、ユウは語りかける。

「助けられる命がひとつもなかったとしても、僕達は『元凶』を倒さなくちゃならない。」

「・・・・・・・・・・・」

「いい? 国のためとか、勇者の責務とか、あんな王様のことなんて考えなくていいから・・・・・・・・・君は自分のことだけに集中して。」

「おう。」

「戦って勝って、そして終わったらさ・・・・・・・・2人で美味しいご飯でも食べに行こっ!」

「おうっ!」

覚悟を決めたシンとユウは・・・・・・いよいよ隣国の中へと足を踏み入れるのだった。