ショック

ああ ショック! 全くショック

この年になってからの人格否定の言葉

今までは

「頑張る人」「行動力のある人」「情緒の豊かな人」

多くの人がそんな評価をしてくれていた

自信が持てなくてもそんな言葉に励まされてきた

それなのに

私の人生の半分しか生きてきていない友から

「あなたは変わっている

衝動的で感情的で人の話を聞かず

すぐ『でも』と反論を述べる

すぐ怒り すぐ泣き すぐ行動に表れる」

「でも」と反論しようものなら

「でも」ではないと逆にいなされる

苦労話をすると自分の基準で測るなと言う

滅多うちするかのごとくの言葉の嵐

酎ハイ三本も進むと

だんだん怒りは沸点に到達し

相手をにらみ 耳をふさぎ

ぽろーと涙が落ちてくる

私の怒りの沸点を感じると

やっと辛辣(しんらつ)な言葉をやめ誉め言葉を言う

「それがあなたのいいところでもあるし

自分にはないファーストコンタトが上手だ」

フツフツ沸点から怒りがこぼれ出る

今さらほめても遅い ボッカーン爆発!

「聞きたくない! 帰って!」

翌日はお互いケロッとして

「今日もお疲れさまでした カンパイ!」と

農作業の疲れを癒す缶チューハイをカチンと合わす

話し込むほどに小さなホコロビから

また「言葉の嵐」がやってくる

右から左に受け流すほど器用ではないので

また怒りが沸点になってくる

この頃は

だんだんそれが私の本質に思え

だから

変わっていて 衝動的で感情的だから

人ができないと思うことでもしようとする

すぐ「でも」と思うから

違う側の思いに気づくことができる

ファーストコンタクトが上手らしいから

いろんな人の価値に気づき

仲良しになれる

ショックを繰り返しているけれど

それが私の個性で宝物かも