第二章 私の健康観

次に、健康でいるために私自身が気を付けていることをお話しします。一口に「健康」といっても、アプローチは様々です。私は実際に試して、たまには失敗もしながら、今の身体を作ってきました。

健康を保つ秘訣を、ひとつひとつ具体的にご紹介します。

1 運動

一般に、人間は運動(筋肉を収縮)すると、その筋肉からマイオカインというホルモンが分泌され、それが筋肉自体や肝臓、脂肪細胞のインスリン感受性を改善し、糖尿病に非常によく効くことがわかっています。さらに、筋肉を増量し、フレイル、すなわち歩行困難などの介護の必要性を減らすことがわかってきています。さらに大腸癌の予防にも繋がることも分かってきました。

また、運動は特に、脳の前頭葉と海馬の細胞を増加させます。すなわち、記憶や想像力を改善し認知症予防には最適といわれています。さらに、不眠や便秘の予防にも大切ですが、現実に運動を継続することは並大抵なことではなく、それなりの根性が必要だと思っています。表紙を見て、驚かれた方も多いかもしれません。私がこの身体になった経緯と今していることなどをお話しします。