それでは、日本経済に長期的な成長を促す政策とは、一体どのようなものなのでしょう。それは、人口政策に他なりません。「人口増加政策」と「財政出動」では、どちらのほうが経済的な成長に効果があるのでしょうか?
それは間違いなく、人口増加政策なのです。例えば日本の人口が現在の倍、二億五千万人に仮に増えたとしたら、一般の企業や飲食店等のお客さんも、単純に倍に増えると容易に想像がつきます。すると、お客さんが倍に増えたのだから、当然企業の売上も倍に増えると考えられるので日本のGDPも倍になり、それに伴い個人の所得も同じように倍となるのです。
そして、国民一人一人の所得が倍になるという事は、お店等でお客さんが消費する額も倍になると考えられるので、単純に考えても日本のGDPは「お客さんの数」と「所得」の両方が作用して4倍になるという計算が成り立ちます。
これはあくまで皆さんにわかりやすく説明するために大雑把に計算してみた数字ですが、実際アメリカの経済は、人口増加に対してこの数値に近い拡大をしています。このため、もしこの日本に移民を三千万人受け入れる事ができれば、我々の給料も1.24(お客さんの増えた数)× 1.24(所得の増加)= 1.53 つまり、単純に考えても1.5倍以上に拡大する事になるのです。