エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2023.07.19 【絵本】「食べさせると大きくなるから、エサはあげなくていいだろう」 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし 【第8回】 珠生 満ちる 「華ちゃん」という名前で呼ばれるまでの物語 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日本中、世界中にたくさんの動物の命がある。厳しい環境で命を奪われてしまう動物もいれば、とても恵まれた環境で命を全うする動物もいる。そんな命の差をどうすべきなのか。動物の命について考えるきっかけになる、華ちゃんのおはなし。※本記事は、珠生満ちる氏の書籍『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし
エッセイ 『朝陽を待ちわびて』 【第7回】 桜木 光一 「いてくれれば、それだけでいい。いつか一緒にお家に帰ろう」叶わないかも……心の中のつぶやきに涙が流れた 昨夜から痛みとしびれの抑制の薬を強めに処方して頂き、夜中は3時間の睡眠を確保させてあげた。痛みの根源が脊髄か骨盤なのか、判断はまだできないと医師から説明を受けた。痛みの沈静化ができれば、布団の上で座る訓練をさせることができるかもしれない。一縷の望みは簡単には叶わなかった。昨夜20時30分、妻は頭部激痛と高熱に襲われ白目をむいた。声も男性のように太くなり、ベッドに爪を立てひっかいた。まるでオカルト…
小説 『青の中へ』 【第3回】 くんぷう おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなるまで続いた、封筒を拝む行為。いいことだけではなかった島で過ごした日々 クーラーもない車、でも車中で寝るのは心地よかった。そしてフェリーに乗って島に着いたときのあの感覚。人生には誰しも忘れられない一瞬がある。例えばその時に感じた香りや空気の色など、かたちは人それぞれかもしれない。それは時を超えて持ち続ける記憶であり、それを思い出した瞬間 、まるでその世界に戻ったかのような気持ちになる。海に向かう小道を横切る小さな蟹、そして日陰 の裏道を歩くときのジメッとした匂い、そ…