七月になって、夏休みになった。でも、私は通常通りに朝の六時に起床する。そして両親のために二つお弁当を作る。洗濯機を回して、洗濯物を干す。

夏の晴天の日は、日差しが強くて、洗濯物は、よく乾く。

両親は朝の七時に出社する。そのあとは、家で私一人だけの時間が始まる。

スマホで音楽を部屋の中に流しながら、ダイニングとリビングの床をワイパーできれいにする。それから、アイスティーを作る。グラスに氷をいっぱいに入れて、そこに熱い紅茶を注いでストレートのアイスティーを作るのだ。そしてリビングのソファに腰を下ろして音楽を聞きながら、ゆっくり朝のひと時を味わう。

私の家はマンションで、リビングダイニングの他に、両親の寝室と私の部屋がある。私の部屋は、フローリングだけれど、私は部屋には、コタツを置いて、そこで勉強をする。寝具もベッドではなくて布団を敷いている。

私の部屋にはクローゼットがついていて、服や下着、カバン、本などは、全てその中に納められている。私の家は東京都の新宿区にあって、両親の実家も、私の家の近所にある。私の両親は、この土地の地元出身者なのだ。だから私は、週末はよく祖父母の家に遊びに行く。

両祖父母とも、私のことをよく可愛がってくれる。私は両親からも大切に愛されて育ててもらって、とても幸せな人間だと思っている。

両親が共働きなので、私は幼少期は保育園で育ったが、小学校にあがってからは、放課後は、両祖父母の家で面倒を見てもらった。そして、両祖父母の家で、おやつをいただいたり、宿題をしたりした。

夕方、両親が帰宅する頃を見計らって、私も家へ戻っていった。私が中学を卒業するまでは、母が夕食を作ったけれど、高校生になってからは、私が夕食を用意するようになっていった。朝のお弁当作りも、私が担当するようになっていった。

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