エッセイ 小説 詩 2023.07.12 詩集「まかろんのおもちゃ箱」より三編 まかろんのおもちゃ箱 【第12回】 まかろん キラキラとかがやく言葉の世界にようこそ! この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 季節の移り変わりや自然の美しさ、命のきらめき、日常で起こる不思議な出会い......。前向きに生きていくために、そっと背中をおしてくれる言葉たちがここにある! 心がおどる幻想的な世界がつめこまれた、全38編からなる詩集。※本記事は、まかろん氏の書籍『まかろんのおもちゃ箱』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 【雪と氷の魔法の季節】に送る詩 「夜」 夜に向かって 窓を開ける 軽やかになった 夜風が揺れる もうじき 桜が咲くだろう まだひいやりする風に 春を想う 家々包む宵闇の 灯りの向こう 遠くの桜 ひらり 心に花びら吹きこむ 夜風が届ける 春の約束
ビジネス 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 中山 てつや,中山 てつや 同期で「えい、やー!」と給料明細を見せ合うと、飛び抜けて多い人がいた。中身を見ると、「家族手当」が追加されており、その額は... 【前回の記事を読む】友人は「人事は見ているから」と言ったが、本社からの異動は、実質的には片道切符。めったなことでは本社に戻れない仕組みになっていた。 古き良き年功序列は根強い人事評価の仕組みを、自分のためだけに、ひとりで作り上げることはできません。評価制度は、入った会社にすでに存在しているもので、その枠の中で工夫を凝らしながら、上手に泳ぐ術すべを、身に着けていくことになります。世の中には、いろい…
小説 『詐術人間~看護学生あずみの事件簿 3~』 【新連載】 叶浦 みのり 学園祭前、M医科大学フットサル部員たちは出し物について議論していた。「学園祭といったら、絶対食べ物でしょう!」 詐術(さじゅつ)―。嘘をつくこと。人は動物と違って嘘をつく。つきたくてついた嘘と、つきたくなくてついた嘘。結果的に、どちらも違いはない。嘘にまみれた人生。そんなものが存在するのか?嘘の中に真実を見出すことができるなら、嘘にまみれた人生にだって、いくばくかの救いがあるはずだ。これは、そんな人間の話。詐術人間の物語―。「真琴ぉ、今、なんて言ったの?」「は?」「だからぁ、今度の医学祭の出し物! 今、超…