エッセイ 小説 詩 2023.07.12 詩集「まかろんのおもちゃ箱」より三編 まかろんのおもちゃ箱 【第12回】 まかろん キラキラとかがやく言葉の世界にようこそ! この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 季節の移り変わりや自然の美しさ、命のきらめき、日常で起こる不思議な出会い......。前向きに生きていくために、そっと背中をおしてくれる言葉たちがここにある! 心がおどる幻想的な世界がつめこまれた、全38編からなる詩集。※本記事は、まかろん氏の書籍『まかろんのおもちゃ箱』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 【雪と氷の魔法の季節】に送る詩 「夜」 夜に向かって 窓を開ける 軽やかになった 夜風が揺れる もうじき 桜が咲くだろう まだひいやりする風に 春を想う 家々包む宵闇の 灯りの向こう 遠くの桜 ひらり 心に花びら吹きこむ 夜風が届ける 春の約束
小説 『夫 失格[注目連載ピックアップ]』 【第20回】 時亘 一肇 夫が2階に上がるたびに走る緊張感。少しずつ、少しずつ、荷物を運び出し、夫から離れる準備を進める…絶対に悟られてはいけない 【前回記事を読む】昼夜問わず怒鳴り続ける夫の声は、ご近所中に広まっていた。遂に家を離れる決心をし、行動することに…女性センターに電話すると、提携する弁護士さんを紹介してくれた。そして後日、その弁護士さんに会いに行った際、「離婚される気はありますか?」と聞かれたので「はい」と答えると、「では家を出ないといけません」と。離婚調停をするにあたり、同じ屋根の下で当事者同士が一緒に生活しているのはおかしい…
小説 『沈下橋』 【第3回】 金原 信彦 「変人と天才は紙一重だな」――自分は天才じゃないから、風体なんか気にしてる暇はない。そう思って仕事に没頭してきたのに… 【前回記事を読む】「もう白衣を着ることはない…」異動通知を受けた研究者が迎えた痛飲の夜、泥酔しきった彼のもとに元同僚が現れ…靖国通り、両国橋の手前だった。両国三丁目のマンションまでは橋を渡ってもう少し歩かなくてはならない。哲也は釣銭を受け取らずにタクシーを降り、一人でふらふらと歩き出した。(少し飲みすぎたな。頭が痛い。口が渇く……)両国橋に取りつけられた照明がぼやけて見えるのは、あたりが霧雨に煙…