ほうき草水玉模様に山染めて

“国営ひたち海浜公園”は春の水仙に始まり、チューリップ、桜、ネモフィラ、コスモス等、四季折々花が咲き、いつ訪れても目を楽しませてくれる公園です。

なかでもほうき草(コキア)は水玉模様のように整然と並んで植えられ、炎のように燃えたつ葉が鮮やかで印象深いものです。我家で育てたほうき草でほうきを作り、庭を掃いたところ、いつもより奇麗になったような……。

茨城県ひたちなか市 “国営ひたち海浜公園”

2010.10.23

月見酒詠み人知らずを萩に問う

花の寺として有名な“白毫寺(びゃくごうじ)”。寺山門外から参道石段の両側には、百株の萩の花が咲き乱れ、訪れる人を寺内へと(いざな)います。

控えめながらたくましさを感じさせる美しい萩の花は古くから日本人に愛されてきました。萩は痩せた土地でもよく育つので万葉人が目にする機会が多く、『万葉集』の花を読んだ歌の中でも萩の花が一番多いのも頷けます。小さな薄紫の花がかわいいですね。春に咲く樹齢四百年の五色の椿や九尺藤も見るかいありです。

奈良県奈良市 “白毫寺”

2004.10.

身にまとうデコレーションの草紅葉

バスから降りるとそこは渋峠。下を見ると芳ヶ平湿原が広がっていました。

芳ヶ平湿原は、草津白根山の裏側に広がる湿原で荒々しい白根山とは対照的ななだらかな湿原です。赤や黄、橙の草紅葉と緑の立木、いろいろな絵具で塗りつぶした絵画のように美しい湿原。その中を感動しながら歩き、草津の“西の河原露天風呂”に入浴。素晴らしい景色と温泉でした。

群馬県中之条町と長野県山ノ内町の間の渋峠

1992.10.8