【前回の記事を読む】葉だけでも楽しませてくれる…「脇役としても欠かせない美しい葉姿」に脱帽
日本編 夏
召しあがれ情熱的なサンゴ草
能取湖はオホーツク海につながる海水湖。その湖を真紅の絨毯のように染めあげるのはサンゴ草です。サンゴ草は別名アッケシソウと呼ばれ、高さ十五センチから三十センチ位の一年草で本物のサンゴと似ているところからそのように呼ばれています。紅色の口べにのようでした。
ヨーロッパではシーアスパラガスと呼ばれ食用にされます。塩味がついてミネラルも豊富らしいのです。我家で栽培したアイスプラントと同じ位の塩味なのかな?
北海道網走市 能取湖
1997.9.22
狐火に紅燃ゆる彼岸花
新美南吉生誕八十周年を記念し、開設された“新美南吉記念館”。その記念館の横を矢勝川が流れていました。「ごんぎつね」もこの矢勝川で魚を捕えておじいさんに届けたのかな?
川の両岸は彼岸花が満開でした。花が先に咲き、後から葉がでてくる不思議な花。燃えるような赤い花が気になるのです。内海“白砂の湯”で入浴し、“常滑やきもの散歩道”を廻って帰路に着きました。
愛知県半田市 矢勝川
2001.9.23
秘密ですキレンゲショウマここに咲く
四国の剣山が舞台の宮尾登美子氏の『天涯の花』でその存在を知ったキレンゲショウマ。四国の剣山まで行くのはちょっとなと思っていた所、“上三依水生植物園”で出合うことができました。
絶滅危惧種のキレンゲショウマは「秘密の思い出」という花言葉をもつ高山に咲く孤高の花。出合っても誰にも教えないでという意味です。つるんとしたかわいい蕾と恥ずかしげに下を向いて咲く黄色い花は、ひっそりとして存在していないようでした。
栃木県日光市 “上三依水生植物園”
2010.9.25