アウトプット前提でインプットしているか?

現状を改善させたいと、様々な情報を探してヒントを得ること(インプット)は素晴らしいことです。しかし、その情報を集めるだけ集めて行動に移せない人と、ある程度集めたらアクションをすぐスタート出来る人では、どちらが高いパフォーマンスを得られるでしょうか。もちろん答えは後者です。

更にすぐにアウトプット出来る人は、インプットの段階から、考え方、スタンスが異なります。端的に言うとアウトプットを前提にインプットする。これが非常に重要な考え方です。今回、この本を取って頂いた皆さんは、人生で何かしらの変化を起こしたいと思っていることでしょう。今よりも改善し、成果を得たいのであれば、なるべく早く第一歩を踏み出す行動(アウトプット)が必要です。

ここから更に読み進めるにあたって、メモとペンを用意して下さい。そして次の問いを立てながら、読み進めて下さい。「今日から行動に移したい項目はどれか?」すぐにでも実行するイメージを持ちながら読む。まさにアウトプット前提の読書によって、行動を加速することが出来ます。

その際、大切なのは「心の状態を整えることです。人間はホメオスタシスといって、常に安定を保ち、変化を望まないようにプログラミングされ、極端な変化にブレーキがかかるようになっています。

ではどうすれば良いでしょうか? YouTube講演家の鴨頭嘉人さんの著書『心を変えれば、世界が変わる』(鴨頭嘉人著、鴨ブックス、2021)にこんなメッセージが記載されています。心が先で、「現実」は後からついてくる。身の回りの現実が理想の状態でないからこそ、まずプラスの状態に心を整える努力をする。プラスの心で行動することで、現実が後からプラスに変わる。

羽生結弦選手が試合前の飛行機でのイメージトレーニングで、四回転を成功させ、表彰台で金メダルを取ったところを想像し涙を流した話は有名です。理想と現実のギャップがあるからこそ、心を整え、上手くいくイメージを持つことが、非常に大切です。