桜咲く頃
桜咲く頃 小学校一年生
どんな友がいるかなと不安
それを解きほぐしてくれた大野先生
咲く桜は輝いていた
教科書第一行「さいたさいたさくらがさいた」
さよなら
ともをしたひて
かぎりなし あひのすくなき
こころのあく われくるしめん
ひんがしのそらかげろひが
ゆるやかなあさのはじまりをしめす
あひのおとめに われおもふ
いかにか わけし せいじゃのみち
なげきつづけて ひねもすや
われひとたらんと なげきけり
そのひのよるに とものこへ
こころくばりや いかばかり
われかんるいに むせびつつ
ありしひおもふ まなびやのかげ
きみをしたひて
こがらしの なくおとかなし
やまきはに こぼれびつどふ
よはよはし ごごのうすれび
たたづみつ おちばうれしや
ふぁんたじい
かぎりなくおさない
しょうねんしょうじょのじだい
なにもきづかないふたり
そしてふたりはよはいをかさねていった
たがいにみちをあゆむうちに
しょうねんはきづいた
こひ、こひなんだ
きもちはひにひにたかまり
おさめることがくつうになった
そしてかれはかのじょに
おもひをつたえたくなった
しかししかしそれはできない
かのじょはわかくして
とついでいったことをしった
とおくでかれはかのじょをおもふ
そしてとおくでかなしくいのる
せとうちのちいさなきょうかいにて