小説 絵本・漫画 絵本 読み聞かせ 2023.05.10 【小説】ふゆじたくを むかえた ある⽇、おかあさんの すがたが なかった ドビイとおおきなくりの木 【第1回】 はない みほこ 生きることって、こんなにもせつなく、いとおしい。 生きる勇気がわいてくる、大切なものを思い出させてくれる絵本。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 こぐまのドビイは、生まれた時からおおきなくりの木に見守られて、おかあさんと2人で幸せに暮らしていました。ある日、冬じたくをするために、おかあさんが木の実をひろいにでかけます。しかし、いつもならとっくに帰ってきてもいいころなのに、いつまでたってもおかあさんは帰ってきません。そのまま春が過ぎ、夏が過ぎ、また秋がきて......。※本記事は、はないみほこ氏の書籍『ドビイとおおきなくりの木』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 ドビイとおおきなくりの木
小説 『サトゥルヌス[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 花田 由美子 「死んだ妹は、息子さんの子を宿していました」遮断機の下、妊婦が倒れていたことに誰も気がつかず、母子ともにそのまま… 【前回の記事を読む】海外出張から帰国した父と、1年ぶりに再会…父には現地の女性との間に子供ができた疑惑があり…二〇一〇年 悌「こんにちは、あの、加藤さんですね、私は孝一さんの友人の鈴木タカコの兄、鈴木ヤスシと申します」高齢女性にしては背の高いシルエットが目的の人だと確信した。玄関わきに咲き誇る紫のシャクヤクのように真っすぐな背筋をしている。自分に目を上げるその顔の、シワの深さもシミの多さも、彼女…
小説 『遥かな幻想曲[人気連載ピックアップ]』 【第5回】 尾島 聡 付き合った後も、デートにはなかなか行けなかった。だが、彼女の演奏会で聴いたたった1曲が“2人の関係”を急速に近づけた—— 【前回の記事を読む】夫が最初に出会っていたのは、私の「姉」だった。私と出会う10年前に合コンの相手として…ただ、デートにはなかなか行けなかった。というのも和枝が「EFG新人ピアノコンクール」にエントリーしたからだ。これは二人が知り合うずっと以前から決めていたことで、和枝は前年の夏から本格的に練習を積んでいた。一次予選はテープ審査ですんなり通った。そして二次予選の会場だが、これはやはり縁というしか…