◉パパへの不満
ママ達の話を聞くと、パパに対して、色々な不満をママは持っていることが分かります。中でも、次の3つが、不満の代表的な理由となりそうです。
①子育てを他人事として捉え、主体性、責任感がない
②名もなき家事の存在を知らず、今の頑張りで十分と勘違いしている
③共感、労い、感謝の気持ち、言葉がない
①子育てを他人事として捉え、主体性、責任感がない
「家事、育児を手伝う」という表現は、家事育児のメインはママで、パパはおまけという意識が垣間見えます。「家族サービス」という言葉が出てくるのは、自分はあくまで、「協力してあげている」という、犠牲感、他人感覚の表れ。家事、育児への主体性、責任感がないと思われても仕方ありません。家事や育児は手伝うのではなく一緒に行うですよね。このように考えると、「家族サービス」という言葉はNGワードと認識しておきましょう。
②名もなき家事の存在を知らず、今の頑張りで十分と勘違いしている
昭和の時代から比べれば、令和のパパ達は、確かに頑張っているかもしれません。しかし、家事は沢山あります。2019年に出版された『名もなき家事』(梅田悟司著、サンマーク出版2019)では、70もの家事がリストアップされています。自分の知らない所で、ママは沢山の家事をしています。ママにとってカチンとくるポイントは、「夫の勘違い」です。パパは頑張っていると思いますが、頑張っているのはママも一緒。僕もかつては、この勘違いで怒られていました。
家事や育児を“してやっている”、ではなく、“一緒にさせて頂く”くらいの謙虚さを持ちたいところです。
③共感、労い、感謝の気持ち、言葉がない
共感、労い、感謝。これがないと、決定的にママの不満を爆発させることになります。まさに①と②のスタンスが言動に表れているといえます。もちろんパパは頑張っていると思います。ですが、ママの状況を理解しようとする気持ちを言語化することが何よりも大切です。