3章 応援される人のコミュニケーション技術
人を巻き込む力は「目と声」にあり
応援される人には、人を巻き込む力があります。この“人を巻き込む力の正体”も明確にしておきましょう。人を巻き込む力の正体は「目と声」になります。目というのは絶対に揺るぐことがない信念を訴えることができ、その信念を音に出して観衆の心を動かすことができるのが声(メッセージ)なのです。
実はこれ、戦国時代から人を巻き込むために使われていたものなのです。武将は歩兵の心を動かし、士気を上げる役割があります。戦で勝利を決めるのは、兵士の数もありますが、兵士をいかに戦士に仕立て上げるかも、とても重要なポイントとなります。その鍵を握るのは、もちろん武将であるリーダーの声です。
人の心を動かすためには、この目と声の力を手に入れる必要がありますが、最初は、目と声で人の心がどのように動くかをご自身で体感するのがいいでしょう。各分野でTOPと言われている方々は基本的に、「NO.1になりたい」「これを絶対に達成したい」という闘争心溢れる目をしている方が多いです。
実際に僕も、リーダーと呼ばれる方の信念、そしてメッセージで心が動き闘争心が舞い上がった経験は何度もあります。 特に目と声に関しては、誰かに教わるというよりも自ら手に入れるスキルなので、体感することから学ぶのも1つです。信念という揺るぎない心が目に宿り、そして命に代えても成し遂げたいものがあるという魂をこめた声が人の心を動かすのです。
全ての源は“想い”です。なので、それを次の章で一緒に考え定めていきましょう。
本書の目的を改めて振り返ります。本書の目的は社会や人のために生きる人を増やし、そして自分の夢を叶えるきっかけをご提供することです。応援される具体的な方法は、また5章以降にお話しします。何度も言いますが、自分の〝想い〟を強く持たなければ、テクニックを活かすことはできません。
第4章では、改めて自分の想い、信念と向き合う時間を取っていきます。