【前回の記事を読む】例えば「ピーマン」…良かれと思っても、相手には迷惑かも。

3章 応援される人のコミュニケーション技術

9割の人がセクハラコミュニケーションを取っている

もう一度おさらいします。

Giveとは“相手が求めているものを提供する”ことをいいます。とても難しい技術ですが、しっかりと相手が求めているものを与えられるコミュニケーション。そして、人に好かれる人間性さえあれば、たくさんの人からの信頼を築くことができます。

それができるようになると自分の夢を応援してもらえることにも繋がっていきます。なぜならば、人としての好感が持てて、自分にメリットがあると思った方とは、長くお付き合いしたいと思うからです。

僕は少しずつ、その方の表情や会話の中で何を求めているのかがわかるようになってきましたが、最初の2〜3年間は、「何か力になれることはありますか?」と直接聞いてGiveの精神を心がけていました。

そこで一人一人が求めているものを積極的に与え続け、相手との信頼を構築した結果、僕は多くの方から力を借りることができるようになったのです。

自分の志や夢に本気で向かっているか

ここでは人から応援されるための、大事なことをお話しします。大前提として、これができていなければ応援される人になることは難しいと思っていいでしょう。

結論から申し上げると、自分の夢や志に一番汗を流しているのは自分であるということです。

第1章でもお話ししましたが、ここを理解していない限り、どれだけSNSで発信しようが、リアルで協力を求めようが、あなたの想いについていこうと思う人はいません。応援される力は、小手先のテクニックだけでは、絶対に手に入れることができない力です。

ですが、ここで覚えて欲しいことは何も最初からうまくやろうとは思わなくていいということ。自分ができる範囲でできることを一生懸命やる。これで良いのです。

先ほどお話しした講演会の話もそうでしたが、僕はひたすら足を使い、出会う人出会う人に講演会の参加を呼びかけました。またクラウドファンディングでも僕は同じことを行いました。クラウドファンディングとは何かを簡単に説明すると、自分の夢の実現のため、人から資金を調達させていただくものです。

リターンといって金額に対し、商品やサービスをお渡しするものもありますが、殆どが主催者の想いや人間性に対して支援したいと思っていただかない限り、お金の支援が集まらないのがクラウドファンディングの醍醐味です。だから一人一人の信頼関係の深さ、そして相手の心を動かす力が大切になります。