ソフト面の自己啓発

便利になればなるほど失われつつあるであろう人間らしさ(人間力)、そんな現代の社会においての自己啓発をする方針を改めて考えていきたい。

・ハード面を“人間力”と定義する

・ソフト面を“便利さ”と定義する

ハード面での人間力はそれ自体が本書のテーマなので置いておくとして、ここではソフト面の自己啓発から、もう少し深く掘り下げて考えたい。これは本稿の主旨とは少しずれるのでなるべく凝縮するが、ひと言で言うと、

「自分の現実を意識して変えていくことだ」

と変人ポーは言っていた。この変化の世の中、我々は日々新しい何かに出会っている。

それが自分の理解が及ぶ範囲内であれば喜んで求めることもあるが、少しでも理解が及ばないとその正体を確認することもせずに拒否反応を起こす傾向もある。

それは、いままでやってきた自分のやり方でやるほうが楽だからである。しかし、それではいつまで経っても啓発されることはない。自分の現実が変わることはないのだ。ここで意識して自分の現実を変えようとしなければ、無意識のうちに啓発を拒んでしまうこととなる。

例えば、スマホを利用して日々の生活にツールとして活用させていく、こうして自分にレバレッジを効かせることができる。基本的なツールとしてはスケジュール管理はもちろん、タスク管理からメモ帳機能、名刺の管理、目覚まし時計やタイムウォッチ、録音機能やGPS機能を活用したナビ機能、翻訳機能、カメラや動画撮影からクラウドを利用した各種ファイリング&共有機能、というようなツールはいまこうしているうちにも、毎時間のように常に新しいサービスが生み出されている。

そう、変人ポーは「自分にレバレッジを効かせることが大事だ」ともよく言っていた。とにかく、素直になって自分の現実を変える意識だけを持ち実行すれば、勝手にこのソフト面は啓発されていくのである。

なぜか? それはソフト(テクノロジー)自体が勝手に進化していくからである。

このソフト面の自己啓発法はオンラインで簡単に、しかもためになるものばかりが無料で閲覧できるのでここでは割愛する。また、変人ポーによるソフト面での教えも同様に割愛することにする。そしてこの考え方の裏には、一つ重要な真実が隠れているのかもしれない。

変人ポーは脳科学者ではないので明確な解説ではなかったのだが、「脳は使わないとどんどん退化していく」と言っていた。変人ポー曰く、ある研究の結果では「27歳から人間の脳は老化する」とのことでもあるようだ。これも結局、「大自然の法則」によるものなのだろう。つまり、平和ボケして怠慢が続くと何ごとも衰退するしかないということだ。

いまここで定義されたソフト面を啓発することはすなわち、自分の脳を働かせることにもなると変人ポーは言っていた。