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私が入札で18連勝できた理由(ワケ)

決して忘れない、ステップアップのきっかけとご恩

N教育大学情報センターの渡さんとのおつきあいは、こうしてはじまりました。いろいろとお声がけいただくようになり、その後に相談された大きな仕事が、アメリカの「サン・マイクロシステムズ」(その後、吸収合併され消滅)のシステム導入。

「じつは、事務用システムの入れ替えをやろうと思ってるんだけど、近隣のどこの大学も入れていないようなシステムを導入したい」

そう言われ、意気に感じたものの、IT企業というよりOAメーカーであるリコーにとって、サン・マイクロシステムズの「サン・ワークステーション」はたいへんハードルが高い商品でした。多くの営業マンは「無理です」と断ったことでしょう。

そこは負けず嫌いの私です。アメリカのサン・マイクロシステムズに直接電話をして、日本の担当者を紹介してもらい、無事に導入することができたのでした。やってみれば、できないことはない。やる前から「難しい」と尻込みするから、可能性が逃げていくのだと思います。

このシステム導入をきっかけに、N教育大学さんとは現在にいたるまで、ずっとおつきあいいただいています。情報センターが物品を購入するときには、どんなに小さなものでも、渡さんが私を呼んで相談してくださったことは、本当にありがたいことでした。

たいへん残念なことに、渡さんは10年ほど前、ご病気で若くして亡くなりました。よくしていただき、いろいろと教えていただいたおかげで、現在の私があります。改めて謝意を示すとともに、ご冥福をお祈りいたします。