脳科学者の中野信子氏によると、今の日本人の考え方・思考回路は400年掛けて作られてきたとの事である。江戸時代の長い平和を経て、今の日本人的な思考回路が醸成されていったと云う事の様だ。江戸時代に日本の文化が発展し、良い面が沢山ある一方、変えた方が良いと思える所も少なからずある。そしてこれを変えるには、別途400年掛かる、と云った内容の事を著書やTV等のその他の媒体を通じて言っている。

しかし400年も待てない。モノによっては直ぐに解決できる問題点もあるが、できれば20年または30年先を見据えて、変わるべき所は変える取り組み、そのための処方箋を考えていきたい。学校教育に関する処方箋は沢山ある。

小学校から大学まで、それぞれにおいて問題点が内在していて、変えられる事が沢山ある。ここでは、次の9種類の処方箋について考えていきたい。

①小中及び高等学校におけるクラス単位の生徒数の削減

②高等学校以上、特に大学での国公立学校の増加

③受験制度の改革

④飛び級の許容

⑤大学内での転部、または転校の許容

⑥理工系学部の授業料優遇と初任給の待遇改善

⑦部活の在り方の見直し

⑧学校教育における教育内容の改革

⑨リーダ教育の実施