適応障害と言われると、その人自身の内側にある病気ではなく、置かれている環境に適応できず精神症状をきたしている状態、環境に適応できないというニュアンスをより強く与えます。すると少し気持ちが楽になるかもしれません。そして往々に休職診断書が出ます。まぁひとまず休みましょう、職場から離れましょうということです。
当然ながら、一定程度休み復職できる場合とできない場合があります。また、すぐさま退職する場合もあります。一口で言うと、その人と職場の関係性ということになりますが、症状が軽い、早期に受診した、職場の配慮によって異動になったなどであれば、復職の可能性も高いでしょう。しかし治療が長引いたり結局退職したりすることも少なくありません。
もちろんメンタルクリニックを訪れるのは若者だけではありません。
年長者の場合は比較的理由がはっきりしています。しかし始まったばかりの仕事で、具合が悪くなるほどイヤになるなんてことはあったでしょうか。昔から3日で辞める人はいました。
今の若者は、昔のように「バカヤロー、こんな仕事してられるか!」と捨て台詞を吐いて辞めて行くなんてことは考えられません。何かどうも今までと同じようには考えられません。若者の働く様相が変わってきています。
年長者も若者の働く意識や態度が変わってきたなとは思っているのですが、なかなかそんなことも表立って言えません。その変わってきたなという感じ方に触れ、何が変わってきたのか垣間見てみたいと思います。