「あっ!」
「まだあるのか」
「一人では出来ないので、一人助手を付けてもらえますか」
「男か女か」
「女性がいいですね」
「そうか。で誰にする」
「わたしが来た時に玄関で掃除をしていた娘さんがいいですね」
「おみよか」
「おみよさん。て、言うのですか」
「近い内に店に出すけどな」
「お願いします」
「静、呼んできて」
「あいよ」
「わたしの身の回りの世話と仕事を覚えてもらうので、専属にしてもらえますか」
「それは構わないよ」
「ありがとうございます」
「おみよ」
「はい」
「ちょっと、客間においでよ」
「なんでしょうか」
「来れば分かるよ」
「はい……!?」と二人で入って来た。
「旦那様。お呼びですか」
「お前、この先生の手助けをしてくれるか」