壱之夢 ユニークな生い立ち

第5話 天女と龍神様の初夜

あふれ出た愛の雫で松茸の頭を滑らかにし、御門を押し開き、ゆるりゆるりと中ほどまで槍を突き刺す文左衛門。

「どうじゃ?」

「鶴は、嬉しゅうございます」と、雅なお鶴。安心した文左衛門。

なおも奥へ奥へと突き進む。文左衛門のがっしりした体に組み敷かれ、股座(またぐら)には馬のように太く長い一物をぶちかまされる。

かすかな痛みも消え、だんだん良い気持ちになってくる。お初の痛みを気遣い、そろそろと入ってくる坊やがじれったく、文左衛門の腰に両手を回し、思いを遂げようとするお鶴。それに応えて一気に奥座敷のマン幕を突き破る坊や。その瞬間、愛のほとばしりを子宮(こつぼ)に感じるお鶴。

生まれてこの方、経験したことのない強烈な快感が、お鶴の子宮から脳天まで稲妻のように駆け上がる。

二人は二年越しの思いを遂げ、雲の上を散歩するような気分で陶酔境をさ迷い続ける。お鶴が陶酔境をさ迷っている間、お鶴が苦しくないように両肘を立て〈締め小股〉の体位を取り、両足でお鶴の下半身を締め付け、お鶴の目覚めを待つ文左衛門。

娯楽室には元気のいい坊やが、いつでも突撃できるように備えている。精力絶倫の文左衛門、巾着ボボのお鶴。馴染みあった夫婦のように覚めては交わり、交わっては覚め、二年間の空白を埋め合うかのように、東の空が白むのも気付かず陶酔境をさ迷い続ける。

お鶴が心いくまでよがるよう、タフな体で努める文左衛門。その心遣いが、お鶴には何にも増して嬉しかった。