ロイヤルブルーの世界

ほっぺをペチペチして気合いを?入れ直したワルガリーナちゃん鼻息あらくなってるよー

ゴンゴン!!

「わたし(ほし)ガリーナちゃんのおとももち(・・・・・)、あっ、おともだちのワルガリーナちゃんです」

ロイヤルブルーの妖精さんたちあまりの大きな声にビックリして入口に全員集合しちゃったよ。

恥ずかしくなっちゃったワルガリーナちゃんを妖精さんたちは優しい笑顔で迎えてくれました。

「どーぞ入って」

今まですぐに逃げ帰っちゃってたワルガリーナちゃん気づいたら「おじゃまします」してたんだ。

ロイヤルブルーの世界の妖精さんが話し出しました。

「わたしたちね(ほし)ガリーナちゃんに出会う前は自分たちの世界がキライで恥ずかしかったの、まわりがうらやましくて…でもね、わたしたちにしかない良いところを(ほし)ガリーナちゃんが見つけてくれたの。今はね、自信をもってわたしたちはわたしたちのままでいいって思えるの」

「ワルガリーナちゃん!! わたしたちの世界、ステキでしょ」

「う…うん」

えーやだ。何わたし言ってるのイタズラしにきたはずなのに。

「あーえっとワルガリーナちゃん用事思い出したから帰るね…」

「ワルガリーナちゃん‼また遊びにきてね」

「…」

「ワルガリーナちゃんだいじょうぶだよ、あなたもそのままでいいんだよ」

「えっ…」

帰り道、ワルガリーナちゃんなんだか鼻がムズムズハートもおなかいっぱい一言でもおしゃべりしたら…今、誰かに話しかけられたら…おめめから大雨が降りそうだって、ワルガリーナちゃん。ナイショにしておくよ。

【前回の記事を読む】【小説】「ちょっぴりうらやましい…ほんとは。」悪さをする妖精