もう一つの習い事は、子どもたちに選ばせた。やりたいと言った習い事は、まず、体験をさせ、本当にやりたかったら、パパに「習わせて下さい」と自分で言うこと。そして、一度習いだしたら、どんなに面倒くさくても、どんなに興味がなくなっても、1年間はやめてはいけないこと。やめる時は自分で先生に言うこと。この3つを約束させた。

海は、公文の英語。算数が有名な公文だが、英語の勉強がしたいと言った海。公文の先生も、ピアノの先生と同様、とても良い先生で、小学2年生から6年生まで続けた。途中で算数もやりたいと言ったので、英語と算数を頑張った。課題がとても多い公文。なかなか課題が終わらず、間に合いそうにないと、泣き出してしまうこともあった。しかし、継続は力なり! その後の海の最後まで頑張る粘り強さはここで養われたのかもしれないなぁ。

碧は、ソフトボール、ヒップホップダンス、バレーボール、バスケットボールと、やりたいことが変わっていった。広く浅く経験した小学生時代だったと思うが、先生にやめることを伝える時に「頑張る気持ちがなくなった」と正直に言うのは、横で聞いていてなんとも言えない感じだった。碧の自由さと、何にでもチャレンジしたい気持ちと、切り替えの早さは、この頃からなんだなぁ。

空はソフトボール。野球が大好きで、1年生から入部したが、なかなか上達せずに悩んだと思う。親の私から見ても下手くそだった。下の学年の子からも抜かされて、悔しい思いをたくさんしたと思う。試合に出ても、エラーはするし、ヒットは打てないし、チームメイトからもいやなことばかり言われていた。それでも6年生までよく頑張った!

空は、中学、高校と部活も運動も勉強も、割とスムーズに、スマートにこなしていったので、逆に、この時、努力しても思い通りにならなかった経験は貴重だったように思う。何に対しても、大した努力もせずにこなせていたら、きっと、頑張っているけど結果が出せない人の気持ちが分からないままだったのではないかと思うから……。

我が家の三人でさえ、習い事に対する興味やその成長、また、継続のあり方はバラバラなので、一概に「今の時代、英語は習っておくべき」「頭の良い子に育てたかったらコレ!」とは言えない気がする、そしてその子にあったものは、その子自身で探してくると、私は信じています。子どもの挑戦したい気持ちを大切にしつつも、その家庭にあった、習い事のルールを考えてみてはいかがでしょうか。