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後日。リサと私は、旅行日程を話し合った例のカフェにいた。リサの提案通り、これからこの前のメンバーでのお食事会だ。何事においても、言ったことは必ず実現させる行動力はさすがだ。リサはパーティーで抜かりなく朝木さんの連絡先をゲットし、二人が今日の計画を進めてくれた。
男性陣の方は仕事の終わりが遅くなりそうとのことで、場所は彼らの職場の近くと決まっていた。そこで、私たちはまたもや早めに合流しこの前の反省会も兼ねてお喋りに花を咲かせていた。
「それで、彼とはどう? 気が合いそう?」
話題を振った私にリサは笑顔で頷く。もっぱら話題は直近の出来事、この前の海上保安官との婚活パーティーだ。どうやらリサは今のところ朝木さんと順調なようで、連絡は頻繁に取り合っているそうだ。今夜の食事会でさらに仲よくなれたらいいねと言うと、リサは再度嬉しそうに頷いた。そしてスミレはどうなのだとリサに聞かれたので、正直に話すことにした。
「じゃあ、そのお手洗い前でぶつかった彼のことが気になったのね! 同じく海上保安官だろうから、せめて名前でもわかれば朝木さんに連絡先とか聞いてみるのに」
リサの申し出はありがたいが、おそらく彼はパーティーには参加していなかったし、名前など知る由もない。第一、何らかの方法で名前や連絡先がわかったとしても、それからどうしろというのだ。私が一方的に気になっただけできっと向こうは私のことなど覚えてすらいない。