【前回の記事を読む】小学校4年生に「障害者用デザイン」を教えた…子どもたちが驚愕した体験とは?

三重とこわか大会ボランティアへUD講座

皆さんが担当するフライングディスクは、知的障害の方が多いので私の高校時代の同級生の話をします。

ある日自閉症のクラスメイトが泣いていました。英語の良くできる子でした。先生が時間をかけて事情を聞くとみんなとうまく話せないのが悲しいと言いました。

それから私は、彼との会話は難しいけど、一人の友達として接するようになり気持ちが少しわかるようになりました。よく障害があると子ども扱いされる事が多く、私もご飯をうまく食べられただけで、上手く食べられたね~などと言われます。

言語障害があると、例えばテレビの上の鉛筆を持ってきてください、というのを 「あれとって」で大体伝えられるし、敬語が使えないので子どもっぽく聞こえますが、こんな事も障害による影響だと知っておいてください。

知的障害も同じです。子どもっぽく見えがちですが、障害によってそう見えるだけで、優れた能力や豊かな感情もたくさんあるので、絶対に子ども扱いはやめてください。何を思って接しているかは、必ず伝わります。なかなか短時間ではわかりづらいのですが、おかしな事を言っても見下さずに、一人の人として接していれば気持ちはわかってきます。

ボランティアをする時には心の片隅に覚えといてください。私の暮らしに欠かせないのが訪問看護です。週二回、摘便に来てもらっています。今の看護師さんとは4年の付き合いで、今では家族の次に大切な人で、よい相談相手です。看護師さんというときつい仕事ですが、私がここで話せるのも、ヘルパーさんや看護師さんのおかげです。もし訪問看護師さんがいなかったら、施設のベッドの上で寝ていたと思います。

一人の人間の人生を、良い方向に変える事ができるのが看護師の仕事だと思うので、大変ですが勉強を頑張ってください。