【前回の記事を読む】先生の「おはよう!」に「おはようございます」と挨拶するよう教える保護者がいるが…【保育園園長が解説】

「大東わかば保育園」の日々の保育実践から

「自由あそび」について

家庭での子どもの数が減る傾向は、ずいぶん以前から続いています。それに加えて事故や子どもが被害にあう事件が増えて、子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっています。また、近隣のつき合いが少なくなるとともに、親戚とのつき合いも少なくなっています。

外出するのは、買いものに行くか、家族同士で誘い合ってクルマで遊園地へ出かけるなどに限られ、子どもだけで自由に遊ぶことが少なくなっています。

保育園でも、子どもたちが自由に遊んでいると近隣から「やかましい」「うるさい」などと苦情が寄せられたり、ケガが心配だったりして、園庭で自由に遊ばせることが少なくなっています。

保育園や学校などでは、以前から年齢の違う子ども同士が遊ぶことが大切だと考えられ、保育園では「たてわり保育」、学校では「きょうだい学級」などの取り組みがおこなわれています。

保育園でのたてわり保育とは、3歳児、4歳児、5歳児を1クラスにする保育のことです。園によっていろいろなやり方があるようですが、大人が意識的に、年齢の異なる子どもを一つのグループにしておこなう保育です。