不眠症(手)
新型コロナウイルス感染症の後遺症はメンタルな部分にも及んでいるようです。たとえば、英国の大学の研究チームが医学誌に発表した研究結果によると、感染後に不安症やうつ病、不眠症と初めて診断される人は、17人に1人の割合にのぼるそうです。
不眠に悩んでいる人は頭から背骨に沿って、首、肩、背中、腰と体の中心線のツボが張っていることが多いので、これらのツボが対応している手の甲の中指の先から根元までを全体的に刺激します。とくに天柱、風府、大椎を重点的に刺激するといいでしょう。こうすると神経の緊張がほぐれ、自然に心地よい眠りに誘われるはずです。
手の平も同様に中指の先から手の平の中央あたりまでを反対の手の親指と人差し指の爪を立て、押しながら十分に揉み込んでください。もし痛い部分があれば、そこがとくに効果のある部分(圧痛点)ですから、念入りにやることが大切です。
ここには百会、膻中、巨闕、中脘、神闕など不眠症に効果のあるツボが並んでいます。また肝経のツボは不眠に効くので行間、大衝、中封も使います。